専門知識がなくてもわかる文字の良し悪し #2「起筆」

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    筆を最初に紙に入れる部分を「起筆(キヒツ)」という。


    そこにも書き手の美観が出る。特に大筆の場合、何を書いても「ビシャ」
    と墨を飛び散らせるのは素人芸。
    (勉強不足のマスコミさんはそういう表面的なものしかわからない)


    勿論、迫力や強靭さを出す表現上、一筆目の飛墨は自然なアプローチ
    である。
    何が何でも墨の飛び散りや終筆の足掻きでしか見せられないというのが
    問題なのである。加えて、飛墨の方向と状態であるが、四方八方360度に飛び散ったような飛墨も素人技、真上から筆を落とした場合、そうなってしまう。


    歴史的能筆家や現代玄人書家は、真上から筆を落とさない。


    左から入筆する基本形の起筆、線の方向と反対から入って行く逆筆、
    筆を捻じった状態から入筆するもの、低位置からのもの、表現テーマと
    呼吸によって様々な形態をとる。


    例えば、これから走り出すという人がとる体勢を考えて欲しい。普通、前傾
    姿勢をとってから力強く走り出すものである。走り出すというのに、真っ直ぐ
    つっ立って走り出す人はいない。真上から筆を入れるということが如何に
    不自然かが分かるであろう。


    大筆による線活動は激しい運動であるからだ。飛墨範囲が、180度以上に
    なっていたら大概不自然なのである。私の持論だが「傑作の飛墨はみんな美しい」。飛び散った量とか距離の話しではない。文字内の線活動に如何に比例し、自然な飛墨であるかということなのだ。書は「線の藝術」でもある。線にどれだけ拘るかが勝負である。その第一義の「線」が、線を書く前に大量に墨をぶちまけ、一筆目で全精力を出し切っていたり、佳境に入る前に息切れしていたりする書作品は本末転倒なのである。


    今回は、大筆における起筆の話に偏ってしまったが、ここ数年の私個人の制作において考えるところがある。


    ・如何に起筆部での飛墨を無くすか→前述の通り、下手糞の典型
    ・起承転結の転結部での飛墨→爆発を内包した上での自然
    ・飛墨が無い事に越したことはない→重力との対決


    飛墨は、偶発てきなもの、その偶然自然現象までもコントロールしたいというのが我侭であり、浪漫なのである。

    専門知識がなくてもわかる文字の良し悪し #1「終筆」

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      文字の最終画の終筆(最後に筆を紙から離す部分)をよく見てみよう。
      書き手の実力と価値観、美的感覚が現れるところである。

      ある作家(小説家)が言った。上手い文章ほど最後に何もしない。
      書も同様。下手に習った人、書道家気取りの素人芸の字は、見せよう見せようとするから、最後にむやみに跳ねたり、力んだり、強調したり虚飾する。

      最後になって慌てふためいた足掻きにすぎない。

      本物は何もせず、そっと静かに終わる。
      それが自然な呼吸からもたらされる筆表現の終わり方なのだ。

      専門的に言うならば、筆が立って終わるということ。
      (筆が最も自然な状態に戻る。通常、運筆の時に筆は寝ている)

      空海の文字書論に「空海は払わない、跳ねない」という言葉がある。
      寝ている筆をすうっと立ち上げ、クールにスマートに終わるということ。
      終筆時において、筆が筆本来の形に戻っているから、
      次に起こる運動や事態にいつでも対応できている。
      「筆が立って終わる」というのは、
      自由自在という事にも繫がる。

      終筆を見れば力がわかるのだ。

      日曜嫌い

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        グェイジツカの俺は曜日感覚がまったくないのに日曜が大嫌いだ。

        日曜が近づくと腹が痛くなり、月曜に目を覚ますと借金取りから
        逃げ去ることができたかのように爽やかな気分になる。

        近い将来、単行本あるいは雑誌のコラムなどでその訳とやらを
        紹介しようとする。

        ところで日テレの「岡本太郎」特番関連のWEB見て、楽しんでくれ。
        先ずは、俺のWEBサイトからね。第二日本テレビっていうとこの
        下の方に太郎さんの欄があり、奥に入り込むと「バ〜ン」って爆発して
        太郎ワールド炸裂だ〜〜〜。おもろいよ。

        http://www.kakinumakoji.com/top/information.htm

        ほいたら、ちゃおね。

        うぅ、腹が痛え。

        野田秀樹の世界

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          先日、贋作「罪と罰」を観た。
          一流なのに素人、安っぽくてゴージャス、実に有意義な時間を過ごした。

          有意義というのは、勿論良かったということではるが、具体的に
          「これが」「あれが」というものではない。

          感想を上手く言葉にできないのだ。

          「ぐわ〜〜〜〜」「びよ〜〜〜〜ン」と余韻が体中をかけまくり、
          自分の創造の引き出しを増やしてくれるもの、提供してくれるもの。

          極力簡素化したの中に、あらゆる物が詰まっていた。

          愚かな人間ほど自分の知っている事をひけらかす。

          本物は、何もしないのだ。その何もしていない中に全てを宿す。

          野田ワールド、それは実に簡素化され浄化された大人の学園祭のようだ。

          Tシャツ

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            ヤフオクで発見です。去年、柿沼さんが手がけた、たしか既に
            生産していない幻のTシャツを発見しました。もう品切れ
            だって聞いてたのにー

            新品なのに定価、オークションで競り合い形式でなく即決のよう
            です。うおお〜〜〜

            去年、スタッフである私は、たった一枚しか頂けず(買えって!)
            、柿沼さんがいろんな種類のTシャツでEXPOなどでパフォー
            マンスをしていたのを見ています。

            http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n33403154
            http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n33403324
            http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g40366575
            http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/83098626
            http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n33404266


            IGAIGAでした。


            レイさん、手に入れておいた方がいいよ。言っておくからね。

            かなり早い「矢沢永吉さん」情報

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              2月下旬にNスペが放送される矢沢永吉先生、
              その前にNHKの番組を1つ紹介します。

              ああ〜、受信料のありがたみを感じま〜す。

              IGAIGA

              「矢沢永吉」NHKハイビジョン特集
              放送予定
              2006年2月9日(木)20:00〜21:50(NHK−BS)

              よろしくぅ

              無料メルマガ

              0
                こんばんは、レイです。今日、イガイガに夕飯ご馳走してやるからと渋谷に
                呼び出され、センター街の「リトルスプーン」というカレーに連れて
                いかれました。「どう、美味い?」って聞かれても、私はインドと日本の
                ハーフ、インドの血が「違う」と騒ぎました。イガイガはカキヌマの
                メルマガを書き終えて、ストレスが少しの間無くなるとご機嫌でした。
                帰りがけイガイガから「レイ、お願いだから3000円貸して」って言われ
                ました。「やだ」って言ったら、「カキヌマの代わりに習字を教えるから」
                と言うから2000円貸しました。何か変なことになりました。

                イガイガの仕事、カキヌマの無料のメルマガに早速私も登録してみました。

                詳しくは、E-mail: http://www.kakinumakoji.com/top/contact.htm です。

                イガイガ、2月1日に2500円にして返す約束必ず守ってください。

                レイ

                句読点「。」なトップランナー

                0
                  今になっては少々遅いきもするが思い出したので書きとめておこう。

                  俺の2005年は、10月10日、体育の日、NHKトップランナー
                  の収録で終わった。いや、終わらせた。俺にとって絶妙なタイミングでの
                  忘れられないTV出演になった。この日を持って、この何年間かの日本展開
                  サヨナラ、過去にオサラバ、考え方を完全に世界にシフトした。

                  収録2日後の10月12日、NYに発った。2006年の展開の仕込みだった。

                  来年の9月から久しぶりに長期渡米をする。二回目の武者修行に出る。
                  名門大学に忍び込む。(DON'T MISUNDERSTAND! 招聘されてます)

                  「書が藝術ならば世界だよ」ってことよ。

                  簡単に言っちゃうけどね。

                  俺自身が「面白れ〜〜〜」「勉強になる」って感じない限り、TVとか
                  マスコミはお断り。どうでもいいTVに出て「すげ〜べ〜」って多数派の
                  世界はどうでもいい。

                  俺の夢と野望は底がない。


                  底なし沼 書き沼 考字

                  いろんな誤解

                  0


                    私は、人前で何かやる事が苦手です。

                    私は、地味な人間です。

                    私は、パーティーとか人がたくさんいる所が嫌いです。

                    私は、平和主義者です。虫も殺せません。

                    私は、学生のころ、サラリーマンになりたかった。

                    私は、お酒が体に合いません。

                    私は、手先が不器用です。

                    私は、利口でも馬鹿でもないです。

                    私は、基本的にやる気のない人間なんです。

                    私は、だからランニングも好きじゃないんです。

                    私は、自分を含め、誰も好きではありません。

                    TAROさん

                    0
                      先日、某テレビから岡本太郎さんの特番出演の依頼があった。

                      山本耀司さん、矢沢さん、岡本太郎さん、長渕さんと言ったら年甲斐もなく
                      胸がキュ〜ンと来るボク。

                      ここのところ、料金やスケジュール、自分の臨書稽古の確保、肖像上など
                      条件が合わず、TVの仕事をお断りしっぱなしのボクも一発OK、
                      小鳥の囀りさえ作品になる勢いである。

                      仕事というより、個人的な趣味に近い気持ちだ。
                      (不真面目という意味ではない)

                      単純なことなんです。

                      俺は、会社員でも何でもないから、自分が興味のあること、やりたい事、
                      勉強になることだけやる。

                      そして、その仕事を楽しみ、己と戦う、それが芸術家の仕事です。


                      Taro VS Koji


                      殺るか殺られるか勝負でがんす!

                      爆発が生術だ〜〜〜〜!!!でみし。


                           
                           

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                      柿沼康二ブログ:書家・書道家・現代美術家

                      Koji Kakinuma (c)Douglas Benedict
                      (c)Douglas Benedict


                      柿沼康二(カキヌマコウジ)。書家・書道家・現代美術家。 1970年栃木県矢板市生まれ。5歳より筆を持ち、柿沼翠流(父)、手島右卿(昭和の三筆)、上松一條に師事。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。2006-2007年、米国プリンストン大学客員書家を務める。 「書はアートたるか、己はアーティストたるか」の命題に挑戦し続け、伝統的な書の技術と前衛的な精神による独自のスタイルは、「書を現代アートまで昇華させた」と国内外で高い評価を得る。2013年、現代美術館において存命書家史上初となる個展を金沢21世紀美術館にて開催。発表作品「不死鳥」(1100×750cm)、「一 (BOSE ver.)」(270×515cm)が同美術館のパーマネントコレクション(収蔵)となる。2013年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市市民栄誉賞、第4回手島右卿賞。独立書展特選、独立書人団50周年記念賞(大作賞)、毎日書道展毎日賞(2回)等受賞歴多数。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007)、北野武監督映画「アキレスと亀」、角川映画「最後の忠臣蔵」等の題字の他、「九州大学」「九州大学病院」名盤用作品等を揮毫。 NHK「トップランナー」「趣味Do楽 柿沼康二 オレ流 書の冒険」「ようこそ先輩課外授業」「スタジオパークからこんにちは(2回)、MBS「情熱大陸」、日テレ「心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU」、BOSE社TV-CM等に出演。 伝統書から特大筆によるダイナミックな超大作、トランスワークと称される新表現まで、そのパフォーマンス性は幅広く、これまでNYメトロポリタン美術館、ワシントンDCケネディセンター、フィラデルフィア美術館、ロンドン・カウンティーホール、KODO(鼓童)アースセレブレーションなど世界各地で披露され好評を博す。現在、柿沼事務所代表取締役社長兼所属書家。

                      =WEB SITES=

                      書家/アーティスト 柿沼康二 公式Webサイト
                      書家/アーティスト 柿沼康二 エッセイ集「字書きの泡。」
                      柿沼事務所オンラインショップ
                      株式会社柿沼事務所

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                      作品集

                      金沢21世紀美術館「柿沼康二 書の道“ぱーっ”」カタログ
                      KOJI KAKINUMA "Exploring Calligraphy"


                      →→書籍詳細


                      TARO100祭記念出版
                      「岡本太郎vs柿沼康二 TRANCE-MISSION」

                      本書は、太郎vs柿沼の本であると同時に、 いわば前代未聞のタイポグラフィvs肉筆文字の本である。


                      →→書籍詳細


                      柿沼康二の作品をまとめた初の本格作品集「柿沼康二 書」。
                      東洋経済新報社より発売中です。

                      「この人の作品、狂ってるわ」
                      〜北野武

                      初の本格作品集 「柿沼康二 書」
                      →詳細を読む

                      柿沼康二精選羊毛筆

                      柿沼康二精選羊毛筆
                      「壱型 不死鳥」

                      開発期間2年余り、
                      細微な羊毛を使用した逸品。
                      柿沼の臨書及び創作用筆。
                      半切2行書き作品にも
                      不死鳥
                      購入する

                      柿沼康二精選羊毛筆
                      「壱型 澄心(ちょうしん)」

                      細線、線の細かさ、かすれを
                      生かした臨書及び創作に適した
                      上級者向けの逸品
                      澄心
                      購入する

                      柿沼康二精選羊毛筆
                      「壱型 心花(ときめき)」

                      「壱型 澄心」を一回り小さくし
                      書道中級者から上級者まで
                      より使い易く改良を加えました

                      購入する

                      柿沼康二推奨初級者向け
                      兼毫筆「かき★★かき」

                      小さなお子様から書道初心者
                      でも使いやすい、
                      上質の羊毛にヒゲ(羊の尾の毛)をブレンド
                      柿沼康二推奨初級者向け兼毫筆「かき★★かき」
                      購入する

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                      1999 (JUGEMレビュー »)
                      Prince
                      なぜか彼が好きな人と仲良くなる。現代のファンク・スター。パープル・レインはオリジナル・テープやイベントに必ずかけます。私のエンディング・テーマです。

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                      Solid State Survivor
                      Solid State Survivor (JUGEMレビュー »)
                      イエロー・マジック・オーケストラ
                      20年も前の曲なのに、少しも古くさくない。当時、仮説をたて創り出したであろう近未来感覚はサイバー・テクノとでも言うのであろうか?ヤッパ、スゲー!よ、これって!!!

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                      Shaft
                      Shaft (JUGEMレビュー »)
                      Isaac Hayes
                      70年代のブラック・ムービーの定番。「ウワァカパン ウァカパン パララララ パララララ・・・」っつうのがタマラン。NYでのDJの友人が好きで良くかけてた。このレコードは見付けるのに苦労した。推薦盤!

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                      Physical Graffiti
                      Physical Graffiti (JUGEMレビュー »)
                      Led Zeppelin
                      ロバート・プラント,ジミ―・ページ,ジョン・ボーナム,ジョン・ポール・ジョーンズの4人が醸し出す音楽は強烈かつ崇高。なぜかアメリカ地についた瞬間「IMMIGRANT SONG」が頭の中で鳴り響いていた。街を歩いては「HEART BRAKER」を背負い、恋をしては「YOU SHOKE ME」で●●●を想像した。「不良の色気」・「背徳」を感じる。

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